2020年のパパイヤ栽培まとめ

今年も大分寒くなってきたため、もうじき霜が降りそうな予感。

霜が降りるといよいよパパイヤが枯れてしまうため、枯れる前の素敵なパパイヤの姿が保たれているうちに、2020年度のパパイヤ栽培をまとめておこうと思います。

1/11 種まき

2020年度は、1/11に種まきを行いました。2021年度もパパイヤ栽培予定なので、もう準備の時期が近づいています・・・・・。早いな、一年が。

栽培品種はベニテングとハワイオウロの2種類。どちらも発芽時の注意点は「昼夜を問わず30度前後の温度を維持すること。」これさえしっかりできれば、うまく発芽してくれます。発芽までに要する時間は10日から17日前後が過去の実績。

1月の時点で昼夜を問わず30度の気温を維持するのは、自然環境では厳しいので、トロバコとサーモスタットを併用して発芽させています。発芽チェックを頻繁に行わないと、発芽後に徒長苗になってしまうところも要注意です。

2/18 ポット移植

種まきから38日が経過し、本葉が数枚になったころにポットに移植しました。

ポット移植までの育苗中に、4株ほど枯れてしまいました。要因は「気温が低い時に、冷えた水をやり、湿度の高いトンネルに入れていたこと」です。

その当時の細かいことはこちらに詳細を記載しています。→「2020/2/18 パパイヤをポットに移植

5/1 畑に定植

最低気温が10度を下回る日がないであろうことを天気予報で確認し、畑に定植しました。発芽後16株あったパパイヤの苗は、この時点で7株にまで減っていました。

乾燥気味に育てることを意識して苗を管理するのって難しかったなぁ・・・・・

後の生育に明確に差が出るので、この時点で保温措置としてビニルで囲いました。

5/28 種まきから約4カ月半で、全長30cmに

先ほど記載した、畑への定植時のビニル囲い(保温措置)の有無で明確な生育の差がでました。

囲い有りが全長30cm弱

囲い無しで試したこちらが、15cm弱。差が出ることを確認し、遅れながらもこの時点からビニルで囲いました。ビニル囲いは手間でもやるべきです。

さすがに全長30cm前後になってくると、苗もがっしりしてくるため、枯れる心配がほとんどなくなります。

7/14 種まきから約6カ月で、全長130cmに

梅雨の長雨から日照不足で、想定していたより大きく成長しませんでした。

葉っぱの大きさは十分なのですが、背丈が今一つかな、という印象。

7/30 種まきから約6カ月半で、一気に全長180cmへ

気温が上がって夏らしくなってくると一気に成長します。ちょうどこの時期花芽を確認できました。

結果として今年は台風がやってこなかったので影響がなかったのですが、この時期あたりから台風によるダメージが心配になってきます。葉っぱが大きいので台風がくると可哀そうなほどボロボロになってしまうので・・・・・。

8/11 うだるような暑さの中、2mまで成長

人間には暑いのでつらい季節なのですが、この時期パパイヤは絶好調になります。暑いの大好きですね、間違いなく。コブシ大のパパイヤの実が付きだしました。

9月中旬から収穫を開始

得意先、販売所で程度の良い大きさのものから順次販売しました。大きいサイズのものは、あまり数が採れないので、多くは販売出来なかったのが辛いところです。どうしても露地栽培だと「さぁこれから大きくなるぞ!」というあたりから、秋めいた気温になってしまうので実を大きくするのが難しい。

11月下旬には、ついに3mを超える高さに

これ位の背丈になってくると、かなりのインパクトがあります。パパイヤ通りを実現できてうれしくなりました。

なんせ、植え付け前の畑がこんな雰囲気だったので、現況はインパクト大です。

散歩する人、近隣に住む人など、多くの人に「あれは、いったい何の木なんですか??」とか「これは何という植物なのでしょうか?」といった問い合わせを、たくさんいただきました。

やっぱり皆不思議な作物には興味があるものなんですね。

それから話が広がること、当園に興味を持ってもらう事ができ、効果は明確に測定できませんが、道行く人にも楽しんでもらえたのかなぁと思うと、こちらも育てた甲斐があってうれしくなりました。

今後の願望

次なる理想は、この通りに面した畑の部分にいつの日かバナナを育ててみたいと思っています。もちろんパパイヤが通年を通して残ってくれるのがベストではあるのですが、過去の経験上、どうしても冬越えができなく、枯れてしまいます。

かといって耐寒性のあるバナナであっても、冬越えができるのか心配ではあるのですが。

なんにせよ、自分も楽しみつつ、通りの人にも楽しんでもらい、ついでに菜園場のことを知ってもらう、という流れが自己満足的にも、商売的にも良い気がしたパパイヤ栽培でした(笑)

コメント

  1. いのうえ より:

    楽しくパパイヤの栽培記録拝見させていただきました。種を先日購入してみたものの、袋やメーカーサイトを見ても栽培時期や大きさすらわからず、こちらにたどりつきました。参考にさせて下さい。ハワイ・オウロ「フルーツ向き品種」と書いてありましたが、期待しないほうがよさそうですね。稲の育苗の後1本くらい植え付けてみようと思っていましたが、3mとはっっ。発芽も難しそうですし、来年にしようかな(笑)

    • Toshi より:

      コメントありがとうございます!
      本当にパパイヤ栽培情報って少ないですよね。私も初めて栽培した時「種袋に何も書いてないしどうすればよいのだこれ?!」という状態でした。
      記録が少しでもお役に立てれば幸いです。