シルクスイート(さつまいも)の栽培をして、心の底から実感すること。シルクスイートは、掘り出し直後は甘味がのっていないので、甘~いサツマイモを期待して食べた私には、かなり物足りなかったということ。
人によっては「シルクスイートは最近よく聞くし、名前からして美味しそう♪」と思って買ってみたものの、家で食べてみたら「んー・・・・確かに食感はなめらかだけど、そんなに甘くないなぁ。こんなものかぁ・・・・・。」となります。
というより、そういう体験談を数人から私直接聞きました。
当初私はそれを聞いたとき「そんなことないでしょ!甘くておいしいはずだよ!」と思い、掘り出し直後から2週間くらいまでの、一定期間経過後のシルクスイートを何度か食べて見ましたが、確かに「うーん、甘い・・・・ような」「ほんのーり甘い・・・・ような」と感じるくらいで、「甘い!美味しい!」とはならなかった。。。。。
そんなこともあり、きっと私と同じような体験をした方は、シルクスイートはそこまで甘くないサツマイモ、と感じる方が結構いるのかなと予想。
ですが!
生産者である私がおススメする方法でシルクスイートを購入すれば、「甘いと思ったのにそんなに甘くないじゃないか!」となってしまう確率がグンと下がるはず。
やり方はいたって簡単。
スーパーなど一般に売られているシルクスイートは、
12月中旬か翌1月以降に購入すること。
これを守るだけで、甘いシルクスイートに出会う確率が高まるはず。
というのも、サツマイモの栽培は、大体4月下旬から5月中旬位までに植え付けを行い、9月から11月に収穫を終える、というのが一般的です。早くに植え付け、早くから収穫を開始する生産者もいるため、スーパーなど一般の市場にシルクスイートが現れるのが、大体9月下旬ころから。
この9月下旬ころに出荷が始まるサツマイモというのは、かなり時期として早いのですが、この時期販売されるシルクスイートは「掘り出してすぐに出荷されたもので、十分に熟成されていないもの」の確率が高いです。ほとんどが熟成期間があってもわずかかなと思います。
そのため、十分に熟成されていないゆえにそんなに甘くない、となるのです。
保存の仕方や、生産者によって栽培時期がずれるので、絶対的なルールではないのですが、確率として、上に記載した「12月中旬か翌1月以降に購入すること」さえ守っていれば、全然甘くないシルクスイートに出会う確率はかなり減るはずです。
なぜならば、この時期以降に出荷されるシルクスイートは、少なくとも1カ月から2カ月以上熟成された後に出荷されている可能性が高いから。可能性ですよ、あくまで。
菜園場のシルクスイートも、適温で保管し熟成の進んだものと、実験用に寒い環境下で保管したもので、大分熟成に差が出るのが食べてみてよくわかりました。
極論言えば、適温下で、寝かせれば寝かせるだけ熟成が進んで美味しくなる、ということです。収穫後も手間のかかる子なのです。シルクスイートは。寝かせすぎると傷んだり腐るし・・・・
菜園場の無人販売所で販売しているシルクスイートは、2カ月以上は熟成させたものから並べています。ぜひ焼き芋にして食べて見てください。シリコンスチーマーを使って、レンジでチンでも大分甘くて美味しいサツマイモに仕上がりますので。
と、最後は宣伝してみたり(笑)
サツマイモ購入時の参考になれば幸いです。
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